【Badboys:ドイツ代表】ピヴォットメンバー紹介


6月13日、16日に徳島と東京で日本代表と戦う男子ドイツ代表。ヨーロッパ、世界上位クラスの19名が今回来日している。
本稿ではその中でも4名が選出されているピヴォットのメンバーを紹介する。
国際的にはピヴォット、ラインプレイヤーと呼ばれているポジションであるが、ドイツではKreismitte(クライス・ミッテ)、Kreisläufer(クライス・ロイファー)という呼称が一般的だ。Kreis(クライス)は「円、範囲」。Mitte(ミッテ)は「中心、中央」。そして、Läufer(ロイファー)は「走る人」を意味する。

 

ドイツではピヴォットというポジションは攻守の核となる為、とても重要視されている。

このポジションには

・フィジカルコンタクトで優位に立てる強靭なフィジカル
・多彩な戦術に対応し、プレイメーカーの意思を汲み取る高度な戦術理解度
・狭い範囲でもシュートを決める為の高いキャッチング能力と豊富なシュートパターン、
・パスキャッチからシュートへ移行する流れの中で相手を退場へ追い込む高度な駆け引き

などが求められる。
5月下旬に発表されたメンバーには、代表の常連であるヤニック・コールバッハー(Jannik Kohlbacher/HSGヴェツラー)がいたが、肘の怪我の治りにもう3-4週間かかる為、今回は代わりにモリッツ・プロイスが招集されている。

※今回、選手のニックネームも記載したが、試合前中後、是非選手たちへ気軽にファーストネームやニックネームで声をかけてもらいたい。

 

1. ヘンドリック・ペケラー(Hendrik Pekeler)

背番号: 13
ニックネーム: Peke(ペケ)
生年月日(年齢): 1991年7月2日(26歳)
出身: イツェホー(シュレースヴィヒ・ホルシュタイン州)
身長: 203cm
体重: 101kg
利き腕: 右
シューズメーカー: Mizuno
代表キャップ数: 78
代表通算得点数: 119
所属クラブ:
THWキール(2008~2010)
ベルギシャーHC(2010~2012)
TBVレムゴー(2012~2015)
ラインネッカー・レーヴェン(2015~2018)
THWキール(2018~)

獲得タイトル:
ブンデスリーガ優勝(2016、2017)
DHBポカール優勝(2018)
スーパーカップ優勝(2016、2017)
EHFヨーロッパ選手権優勝(2016)
リオ五輪銅メダル(2016)

剛柔兼ね備えたドイツNo.1のピヴォットプレイヤー。
代表デビューは2012年から果たしていたが、2015年のラインネッカー・レーヴェン移籍後、世界最高のプレイメーカーの一人であるアンディ・シュミット(スイス)と共にプレーした事で才能が開花。冷静な判断力と高い戦術理解度、優れたシュートテクニックとパスキャッチ能力、激しいディフェンス、そして強靭なフィジカルを武器に、攻守共に不可欠の存在としてEURO2016優勝、リオ五輪銅メダルの原動力となった。今季までの所属していたラインネッカー・レーヴェンでもピヴォットで唯一攻守共に出場し、リーグ2連覇、DHBポカール優勝を支えた。
日本戦では、優しい顔からは想像出来ない程激しいディフェンス、キーパーを嘲笑うかのようなスピンシュートに注目して欲しい。

2. パトリック・ヴィーンツェック(Patrick Wiencek)

背番号: 7
ニックネーム: Bamm-Bamm(バンバン)
生年月日(年齢): 1989年3月22日(29歳)
出身: デュイスブルク(ノルトライン・ヴェストファーレン州)
身長: 201cm
体重: 109kg
利き腕: 右
シューズメーカー: adidas
代表キャップ数: 116
代表通算得点数: 263
所属クラブ: HSGデュッセルドルフ(2006~2007)
ベルギシャーHC(2007~2008)
TUSEMエッセン(2008~2010)
VfLグンマースバッハ(2010~2012)
THWキール(2012~)
獲得タイトル: ブンデスリーガ優勝(2013、2014、2015)
DHBポカール優勝(2013、2017)
スーパーカップ優勝(2012、2014)
リオ五輪銅メダル(2016)

顔を見て一目瞭然、ドイツ代表の「剛」の部分を代表する選手。強靭なフィジカルを以って敵の攻撃を食い止め、オフェンスでは激しいボディコンタクトで相手ディフェンスへ着実に疲労を与えていく。肝心な場面でシュートを外す印象が強いが、攻守両面におけるチーム貢献度は計り知れない、まさに「縁の下の力持ち」のような選手である。

3. エフゲニー・ペフノフ(Evgeni Pevnov)

(Foto: Ryohei Kobayashi)

背番号: 28
ニックネーム: Effe(エッフェ)
生年月日(年齢): 1989年2月13日(29歳)
出身: タシケント(ウズベキスタン)
身長: 198cm
体重: 114kg
利き腕: 右
シューズメーカー: Kempa
代表キャップ数: 16
代表通算得点数: 10
所属クラブ: TSGルートヴィヒスハーフェン・フリーゼンハイム(2008~2011)
フュクセ・ベルリン(2011~2013)
フリッシュ・アウフ・グェッピンゲン(2013~2015)
フュクセ・ベルリン(2015~2015)
VfLグンマースバッハ(2015~2017)
TSVハノーファー・ブルクドルフ(2017~)

TSVハノーファー・ブルクドルフを率いる前日本代表監督のアントニオ・カルロス・オルテガが
「とても優秀なピヴォットであり、チームに不可欠の存在」
と評する、今季ブンデスリーガに大きな驚きをもたらしたオルテガ・ハノーファーの屋台骨。特筆すべきは、オルテガ仕込みの激しいディフェンス。114kgある強靭なフィジカルと素早いフットワークでディフェンス陣を支える。
代表デビューは2012年と早かったが、ヴィーンツェック、ペケラー、コールバッハー、エリック・シュミット(フュクセ・ベルリン)の台頭により代表には長らく呼ばれていなかったが、今季ハノーファーのリーグ6位、DHBポカール決勝に貢献した事が評価され、プロコップ監督から招集された。6日にミュンヘンで行われたノルウェー戦では出場機会が無かったが、13、16日どちらかの試合で出番があるだろう。

4. モリッツ・プロイス(Moritz Preuss)

背番号; 42
生年月日(年齢): 1995年2月13日(23歳)
出身: ダッハウ(バイエルン州)
身長: 194cm
体重: 110kg
利き腕: 右
シューズメーカー: Mizuno
代表キャップ数: 3
代表通算得点数: 4
所属クラブ: TSVバイヤー・ドルマーゲン(2012~2014)
ベルギシャーHC(2014~2017)
VfLグンマースバッハ(2017~)
ノルトライン・ヴェストファーレン州にある古豪TSVバイヤー・ドルマーゲンの育成組織で育ち、各世代別に選ばれてU-18世界選手権優勝、U-21世界選手権で3位になるなど、若くして頭角を表したピヴォットプレイヤー。身長は194cmと小柄ではあるが、ポジショニングの良さが際立つ。ペケラー程多彩なシュートパターン、コールバッハー程強烈なフィジカルを持っている訳ではないが、今後一流のプレイメーカーとプレー出来る事で加速度的に成長出来るのではないかと思っている。
ペフノフと同様、ノルウェー戦では出番が無かったが、日本戦では出場することになるだろう。

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RyoheiKobayashi

1987年神奈川県藤沢市生まれ。ドイツ連邦共和国バーデン=ヴュルテンベルク州マンハイム在住。
学生時代ドイツへ旅行した際に観たEHFチャンピオンズリーグRhein-Neckar Löwen対FC Barcelonaで感じた興奮と、Gudjon Valur Sigurdsson(Rhein-Neckar Löwen)によるファンサービスへの感動からドイツへの憧憬を覚える。
卒業後、東証一部上場メーカーで勤務するも、休暇を利用して訪れたドイツにて、THW Kielの広報、Füchse Berlinの事務局長へインタビューしたことをきっかけに、ドイツの地でプロハンドボールクラブのマネージャーになることを志し、退職して渡独。
現在、代理人、通訳としても活動中。
好きな酒は、日本酒、球磨焼酎、ビア、ワイン

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