【Badboys:ドイツ代表】バックプレイヤーメンバー紹介


本稿ではバックプレイヤー(ライトバック、プレイメーカー、レフトバック)を紹介する。
※本稿は今後追記予定です。より分かりやすく、より凄さが分かる文章となりますので、お楽しみに!!

EHF EURO2016優勝、リオ五輪銅メダル獲得時の主力であり、現在も中核選手として活躍しているパウル・ドゥルックス(フュクセ・ベルリン)、シュテフェン・フェト(フュクセ・ベルリン)、そしてドイツディフェンスの象徴、フィン・レムケ(MTメルズンゲン)が怪我により今回の日本ツアーには参加していない為、ベストメンバーとはならなかったが、日本より遥かに上のレベルのプレイヤーが揃っている事は間違いない。

だが、そんなドイツにもウィークポイントがある。ドイツが近年世界のトップで勝てない理由の一つとして、ゲームを支配するプレイメーカーの不在が挙げられる。

実際、ブンデスリーガ(以下、HBL)の上位チームのプレイメーカーはすべからく外国人が務めている。
-SGフレンスブルク=ハンデヴィット:トーマス・モゲンセン(デンマーク)、イム・ゴットフリードソン(スウェーデン)
-ラインネッカー・レーヴェン:アンディ・シュミット(スイス)
-フュクセ・ベルリン:マティアス・ツァヒリソン(スウェーデン)、ドラゴ・ヴコヴィッチ(クロアチア)
-SCマクデブルク:クリスティアン・オサリヴァン(ノルウェー)、マルコ・べジャック(スロヴェニア)
-THWキール:ドマゴイ・ドゥヴニャク(クロアチア)、ミハ・ザラベツ(スロヴェニア)
-TSVハノーファー・ブルクドルフ:モルテン・オルセン(デンマーク)

EHF EURO2018ではレフトバックのドゥルックス、フィリップ・ヴェーバー(SC DHfKライプツィヒ)がプレイメーカーを務めたが、あまり機能はせず、準決勝進出が至上命題であったにもかかわらず二次リーグで敗退してしまった。

4月のセルビアとのテストマッチから、ファビアン・ヴィーデ(フュクセ・ベルリン)をプレイメーカーとして起用した新しい戦術を試すなど、プロコップ監督の試行錯誤は未だに続いている。

さて、バックコートプレイヤー9名を紹介しよう。

【ライトバック】

1. カイ・ヘフナー(Kai Häfner)

背番号: 25
生年月日(年齢): 1989年7月10日(28歳)
出身: シュヴェービッシュ・グミュント(バーデン・ヴュルテンベルク州)
身長: 192cm
体重: 96kg
利き腕: 左
シューズメーカー: adidas
代表キャップ数: 66
代表通算得点数: 146
所属クラブ: TSB シュヴェービッシュ・グミュント(〜2006)
TVビッテンフェルト(2006〜2007)
 フリッシュ・アウフ・グェッピンゲン(2007〜2011)
 HBWバーリンゲン・ヴァイルシュテッテン(2011〜2014)
 TSVハノーファー・ブルクドルフ(2014〜)
獲得タイトル: EHFカップ優勝(2011)
EHFヨーロッパ選手権優勝(2016)
リオ五輪銅メダル(2016)

所属するTSVハノーファー・ブルクドルフではキャプテンを務め、指揮官である前日本代表監督アントニオ・カルロス・オルテガから「独力で局面を打開出来るポイントゲッター」と評されている。今季は34試合163得点(フィールドゴールは3位、シュート決定率55.25%)を挙げ、HBL6位、DHBポカール決勝へ進出したチームを牽引した。

後で紹介するユリウス・クューンのようなダイナミックさは無いが、相手ディフェンスやキーパーのタイミングを外すシュートテクニックの高さには定評があり、重要な場面での得点も多く、いぶし銀の活躍を見せる選手である。

2. ファビアン・ヴィーデ(Fabian Wiede)

背番号: 10
生年月日(年齢): 1994年2月8日(24歳)
出身: バート・ベルツィヒ(ブランデンブルク州)
身長: 194cm
体重: 93kg
利き腕: 左
シューズメーカー: hummel
代表キャップ数: 60
代表通算得点数: 116
所属クラブ: フュクセ・ベルリン(2012〜)
獲得タイトル: DHBポカール優勝(2015)
EHFカップ優勝(2018)
IHFスーパーグローブ優勝(2016)
EHF EURO優勝(2016)
リオ五輪銅メダル(2016)




ドイツ代表で天才は誰かと問われたら、僕は間違いなくファビアン・ヴィーデだと答える。
当時フュクセ・ベルリンの監督であったダグル・シグルドソンに見出され、弱冠19才でプロデビューを果たした逸材。変幻自在のシュートを放てる恵まれたスピードと柔軟性、プレイメーカーもこなせるハンドボールIQの高さ、今季121アシスト(リーグ3位)を記録した高いパスセンス。ハンドボールに必要なスキルを全てにおいて高い次元で備えている選手である。
2019年1月の世界選手権で優勝する為にも、プレーメーカー不在に喘ぐドイツ代表のオフェンスは、ヴィーデのプレイメーカーとしての成長に懸かっている。

3. シュテフェン・ヴァインホルト(Steffen Weinhold)

背番号: 17
生年月日(年齢): 1986年7月19日(31歳)
出身: フュルト(バイエルン州)
身長: 191cm
体重: 94kg
利き腕: 左
シューズメーカー: adidas
代表キャップ数: 109
代表通算得点数: 276
所属クラブ:
HCエアランゲン(2003〜2007)
HSGノルトホルン=リンゲン(2007〜2009)
TVグロースヴァルシュタット(2009〜2012)
SGフレンスブルク=ハンデヴィット(2012〜2014)
THWキール(2014〜)
獲得タイトル:
ブンデスリーガ優勝(2015)
DHBポカール優勝(2017)
スーパーカップ優勝(2013、2014)
EHFチャンピオンズリーグ優勝(2014)
EHFカップ優勝(2008)
EHF EURO優勝(2016)
リオ五輪銅メダル(2016)

カイ・ヘフナーと同様、相手ゴールキーパーとディフェンスを幻惑する多彩なシュートパターンをもち、得点が欲しいという場面できっちり点をもぎ取ってくれる「仕事人」。また、所属するTHWキールでコンスタントに攻守共に出場しているだけあって、ディフェンスも卒なくこなす。

【プレイメーカー】

4. ティム・クノイレ(Tim Kneule)

背番号: 18
生年月日(年齢): 1986年8月18日(31歳)
出身: ロイトリンゲン(バーデン・ヴュルテンベルク州)
身長: 190cm
体重: 98kg
利き腕: 右
シューズメーカー: Mizuno
代表キャップ数: 28
代表通算得点数: 44
所属クラブ:
TV1893 ノイハウゼン(〜2006)
フリッシュ・アウフ・グェッピンゲン(2006〜)
獲得タイトル: EHFカップ優勝(2011、2012、2016、2017)

ドイツ南部の雄、フリッシュ・アウフ・グェッピンゲンの顔とも言える選手。卓抜した身体能力は無いが、非凡なゲームメイクセンス、パスセンスを持つプレイメーカー。代表での出場経験は少なく、獲得タイトルも無いが、所属クラブでは2度のEHFカップ連覇、合計4回の優勝を成し遂げており、国際大会を戦い抜く経験は豊富だ。

ファーストチョイスで選ばれるプレイメーカーではないが、指揮官としてはバックアッパーとして非常に使いやすい存在だと思う。

 

5. ニクラス・ピチュコフスキ(Niclas Pieczkowski)

背番号: 43
生年月日(年齢): 1989年12月28日(28歳)
出身: ハーゲン・ホーヘンリンブルク(ノルトライン・ヴェストファーレン州)
身長: 193cm
体重: 97kg
利き腕: 右
シューズメーカー: adidas
代表キャップ数: 37
代表通算得点数: 41
所属クラブ:
VfLアイントラハト・ハーゲン(2008〜2010)
TUSEMエッセン(2010〜2014)
TuS ネッテルシュテット=リュベッケ(2014〜2016)
SC DHfKライプツィヒ(2016〜)
獲得タイトル: EHF EURO優勝(2016)

一部では弱小クラブに数えられるTuS N-リュベッケ所属時代に、当時ドイツ代表監督であったダグル・シグルドソンからプレイメーカーとしての非凡な能力を見出されて代表入りした。EHF EURO2016での活躍もあり、現ドイツ代表監督のクリスティアン・プロコップから高い評価を受けて、当時彼が監督を務めていたSC DHfKライプツィヒへ移籍。DHBポカールFINAL4進出、チームの中位定着に貢献した。
他の強豪チームのプレイメーカーと比べて、替えのきかないスペシャルな選手とは言えないが、オフェンスをうまくオーガナイズする高い戦術眼を持った選手である事は確かだ。

6. ティム・ズートン(Tim Suton)

背番号: 8
生年月日(年齢): 1996年5月8日(22歳)
出身: キルヒハイム・ウンター・トレック(バーデン・ヴュルテンベルク州)
身長: 191cm
体重: 97kg
利き腕: 右
シューズメーカー: adidas
代表キャップ数: 4
代表通算得点数: 7
所属クラブ:
HGザールイ(2012〜2014)
ラインネッカー・レーヴェン(2014〜2014.11)
TBVレムゴー(2014.11〜2015)
TuS ネッテルシュテット=リュベッケ(2015〜2016)
TBVレムゴー(2016〜)

18才の若さでHBL上位の常連ラインネッカー・レーヴェンへ加入するなど、早くから将来を嘱望されていた選手。しかし、当然世界最高のプレイメーカーの一人であるアンディ・シュミットがいる為出場機会は無く、新天地を求め、TuS N-リュベッケを経て2016-17シーズンから古豪TBVレムゴーへ移籍。加入初年度から120得点を挙げ、チームを一部残留へ導き、今季は120得点(チーム内2位)、78アシスト(チーム内1位)を記録。

【レフトバック】

7. ユリウス・クューン(Julius Kühn)

背番号: 35
生年月日(年齢): 1993年4月1日(25歳)
出身: デュイスブルク(ノルトライン・ヴェストファーレン州)
身長: 198cm
体重: 110kg
利き腕: 右
シューズメーカー: Puma
代表キャップ数: 46
代表通算得点数: 148
所属クラブ:
HSGデュッセルドルフ(2011〜2012)
TUSEMエッセン(2012〜2014)
 VfLグンマースバッハ(2014〜2017)
MTメルズンゲン(2017〜
獲得タイトル:
EHF EURO優勝(2016)
リオ五輪銅メダル(2016)

ドイツが誇るブンデスリーガ最強の「ゴールマシーン」。今季は224得点(シュート決定率60.40%)で得点ランキング2位だったが、フィールドゴールは215得点で首位。2位の171得点に大きな差をつけている事から、クューンが如何に危険な存在であるかおわかり頂けると思う。
クューン最大の武器は高いジャンプ、そして美しくダイナミックなフォームから放たれるミドルシュート。
ブンデスリーガ各チームのディフェンスを「粉砕」してきたクューンを、果たして日本は彼をどこまで止めることが出来るだろうか。


8. マリアン・ミヒャルツィク(Marian Michalczik)

背番号: 22
生年月日(年齢): 1997年2月1日(21歳)
出身: ベックム(ノルトライン・ヴェストファーレン州)
身長: 199cm
体重: 99kg
利き腕: 右
シューズメーカー: adidas
代表キャップ数: 6
代表通算得点数: 3
所属クラブ: TSV GWDミンデン(2016〜)

母は地元のハンドボール協会所属の育成指導者、兄は3部リーグの選手、妹はU-16ドイツ代表というハンドボール一家で育ち、伝統あるGWDミンデンの育成組織から19歳でプロデビューした若き逸材。
その才能は早くから評価されており、昨年6月に行われたスイス戦で20歳での代表デビューを飾った。その後もファーストチョイスでは無いが経験を積ませるという意図があるのか、親善試合にはコンスタントに招集されている。今季はチーム内2位の121得点を挙げGWDミンデンの一部残留へ貢献した。199cmという体格を活かした思い切りの良いミドルシュートが魅力の一つであるが、それに依存しないシュートバリエーションの引き出しの多さにも注目してもらいたい。

9. ファビアン・ブューム(Fabian Böhm)

背番号: 38
生年月日(年齢): 1989年6月24日(28歳)
出身: ポツダム(ブランデンブルク州)
身長: 198cm
体重: 97kg
利き腕: 右
シューズメーカー: adidas
代表キャップ数: 9
代表通算得点数: 8
所属クラブ:
SCマクデブルク(2006〜2010)
フュクセ・ベルリン(2010〜2011)
DHCラインラント(2011〜2011)
ベルギシャーHC(2011〜2012)
TUSEMエッセン(2012〜2013)
HBWバーリンゲン・ヴァイルシュテッテン(2013〜2016)
TSVハノーファー・ブルクドルフ(2016〜)

今季、マイト・パトレル(エストニア代表)と共にアントニオ・カルロス・オルテガ率いるハノーファーの躍進に貢献したレフトバック。得点こそ70得点と多くはないが、上位陣との対決では高い決定力を見せた。ディフェンスではコンスタントに使われ、激しく攻撃的なオルテガ・ディフェンスを支えた。

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RyoheiKobayashi

1987年神奈川県藤沢市生まれ。ドイツ連邦共和国バーデン=ヴュルテンベルク州マンハイム在住。
学生時代ドイツへ旅行した際に観たEHFチャンピオンズリーグRhein-Neckar Löwen対FC Barcelonaで感じた興奮と、Gudjon Valur Sigurdsson(Rhein-Neckar Löwen)によるファンサービスへの感動からドイツへの憧憬を覚える。
卒業後、東証一部上場メーカーで勤務するも、休暇を利用して訪れたドイツにて、THW Kielの広報、Füchse Berlinの事務局長へインタビューしたことをきっかけに、ドイツの地でプロハンドボールクラブのマネージャーになることを志し、退職して渡独。
現在、代理人、通訳としても活動中。
好きな酒は、日本酒、球磨焼酎、ビア、ワイン

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