【筑波大学3年 牧野イサム】「目の前のことこそ、大事に積み重ねていく」


岩手県花巻市にて行われたU-22東アジアハンドボール選手権、日本男子代表メンバーのセンター、試合では一際輝き続け、大会のMVPを活躍した選手がいました。

 

是が非でも、この選手にインタビューをしたい!!と直接お願いし、実現したインタビューです。

 

ということで、筑波大学3年生、U-22東アジア選手権大会MVPの牧野イサム選手のインタビュー記事です!!

 

インタビュー開始

安部
牧野君、U-22の大会ぶりですね!!

本日はよろしくお願いいたします。

牧野さん
はい、よろしくお願いします!!

 

ハンドボールの話しをする前に。。。

安部
こんな感じのインタビューって、ついU-22だったりハンドボールの話しに行きがちなので、一旦それ以外の牧野君のお話きかせてください。

お見合いみたいな質問ですが「趣味」って何ですか??

牧野さん
筑波巡りですね。

道だけ決めて、1人自転車で移動して、あったお店に入ってくっていう感じですね。そのおかげで、色んな方と仲良くなれました。

安部
随分変わった趣味持ってるね。

なんで、それ始めようと思ったん??

牧野さん
入学した時、周りに人が居なくて、1人だったんですよ。なので、1人自転車でウロウロして、でっかい公園に行ったりしてましたね。

もう自転車で行ける範囲は行き尽くしたので、あとは車がないと厳しいですね。

安部
スゴい良いね、大学生活楽しんでるね!!
牧野さん
はい、めちゃくちゃ楽しんでます。

 

U-22の話し

安部
U-22の時、僕は現地で全試合観戦してたのよ。

そこで、牧野君のプレーも間近で見た時に「1人で攻めれるし、パス繋いで連携も取れるし、めっちゃ良い!!」って思ったのよ。それだけ活躍出来たのって、何が要因だと思う??

牧野さん
日本代表として戦った経験による慣れだと思います。

初めてが高校3年生の時の、アジア選手権が最初の経験でした。僕自身は海外との相性が良いらしく、かなり活躍出来ました。ただ、周りを見てみると、招集された人はかなり能力値が高いものの、思うように活躍出来ていない人が多かったのが印象的でした。

代表慣れをしていないから、普段しないようなミスをしてしまう。そういった部分があると思います。

安部
なるほど。普段通りのプレーをしようとしても出来ないのは、慣れているかどうかが要因として大きいんですね。

ちなみに、牧野君のプレーで印象的だったのは、適切に攻めるべきポイントを攻めてディフェンスを寄せてのパス、そこに走り込んだ選手が得点する。というパターンです。

僕だったら、絶対に自分が得点するんだ!!!と考えてしまう場面のように感じるんですよね。

こうしたシンプルなプレーをしっかりやれるのって、なぜ出来るんですか??

牧野さん
高校の時は、目の前に敵がいれば抜けば良い。と思ってました。

なので、さばくっていう発想がなく、1人抜いても2人目に潰されてしまう。そんなプレイヤーでした。

筑波大学に進学して、初めて「ハンドボール」というものをしっかり学びました。そこで、ディフェンスの人数をちゃんと把握して、どこを攻めるべきかを考え始められるようになりました。

今回の韓国戦も、後半に入り2枚目が明らかに高く当たってくるようになってきました。筑波大学でハンドボールを学ぶ前であれば、きっと慌てて、うまく対応出来ていなかったように思います。

筑波大学でハンドボールを学んだからこそ、

・リードをしている展開だから、わざとディフェンスに捕まって時間を稼ぐ

・パスフェイントから自分で真ん中を抜いていき、相手を退場にする

といった、その場に応じた適した攻撃方法を考えすぎることなく自然とプレーが出来るようになってきました。

こういったプレーは、去年のジュニアのアジア予選ではできず、今年の春リーグからちょっとずつ慣れるようになってきて、それがこのU-22で華開いたように思います。

今回のU-22のローランドさんの考え方が自分にすごいマッチしているように感じますし、その指導を信じてプレーをしたことで、今回の優勝に繋がったと思います。

安部
ハンドボールの見える次元が、かなり高いね。本当にスゴいと思う。
安部
牧野君は将来どうするの??
牧野さん
東京オリンピックを目指して、ハンドボールを続けたいと思います。

そしてやるなら、海外に挑戦したいです。過去の試合経験で、海外の選手とやっていると、自然と体が動いていて、そうした選手とやれる環境を目指すのが良いなと思ってます。

トップレベルで挫折しようが何しようが、そのレベルを経験をしたいです。

その先は、どうするかはまだ決めていません。

安部
そうした発想は、筑波大学への進学にも影響があった??
牧野さん
そうですね、大学でハンドボールをやるなら筑波大学だなと思っていました。

日本代表の先輩方も多く排出していますし、田中圭さんや徳田さんもいらっしゃったので。

筑波大学に入ってもやれるんだろうなという自信はあったのですが、完全に打ち砕かれました。何と言うか「ヤバイな」という感じです。

身体能力で決して劣ってはいなかったと思うんですが、田中圭さんのハンドボールに対する考え方など次元が違い、完璧にオーラーが出ちゃってました

本当にかっこいいんですよ。

同じ年齢になった時に、ここまでの選手になれてるのか。と自分に問いかけると、絶望感がありました。

安部
田中君とは同じセンターというポジションとなると、田中君のプレースタイルを意識することもあった??
牧野さん
意識していた時期もあり、その頃はボールさばきをかなり意識してプレーしていました。

ただ、藤本先生に

牧野には牧野の良さがある。圭の良さが欲しい時には圭を使い、お前の良さが欲しい時にお前を使ってる。

だから、人を真似するんじゃなく、自分の良さを信じた方が良い。」

とおっしゃって頂きました。そこから周りを意識しすぎることがなくなり、かなり気持ちが楽になりました。

そこから自分の強みである1対1をより意識するようになった結果、自分の良さをより活かせると気づいたのが「クロスプレー」でした。

クロスの時に、相手を押し込みます。その時に利き腕でシュートフェイントを入れ、ディフェンスが寄ってきたタイミングでパスを出せば、得点に繋がるようになりました。

メンタル面のお話

安部
僕は怪我でハンドボールをプレーするのを辞める決断をしました。

ただ、怪我がなかったとして、どこまでハンドボールに情熱を持ち続けられたかは分かりません。もしかしたら、今こうしてHandball Japanを運営出来ているのは、あの時怪我でハンドボールを離れざるおえなかったからなのかもしれません。

牧野君は、こうしたハンドボールに対する向き合い方、情熱の源泉ってどこにある??

牧野さん
僕は自分のためにハンドボールをやっていると言うより、「父親」に自慢の息子だと思ってもらいたいというのが一番大きいです。

東京オリンピックも、自分が選手として出たいというのもありますが、「自分の息子がオリンピックに出場した」と父親に誇ってもらいたいです。

安部
自分の中に熱い思いがというより、そうした父親に対する思いが源泉になってるんですね。

東京オリンピックまでの期間で、牧野君が目標としてることある??

牧野さん
最近、僕はそういった目標は持たなくなりましたね。

大学が心理学系の研究室に所属しているんですが、そこの先生の考え方に影響をかなり受けています。

人間には2タイプいて、1つは目標を決めて達成するタイプか、もう1つはその場その場を楽しめるタイプがいます

スポーツと受験の世界だと、前者の目標を決めて達成するタイプが勝つ。ただ、それ以外の場面だと、後者のその場その場を楽しめるタイプが勝つそうです。

日々の行動も両者で異なっています。前者は、大学受験の合格が目標の場合、仮に模試が良くても喜べなくなってしまいます。ただ、後者の場合、1つ1つの出来事を喜べるようになるので、目の前のことにコツコツ取り組むことが出来るそうです。

僕は、その場その場を楽しめるタイプだからこそ、ハンドボールにしても、筑波大学としてインカレ優勝を目標として掲げていますが、「今日の練習をちゃんとやる」「練習試合で狙った通りのプレーをする」といった積み重ねを大事にしています

安部
スポーツ界だと、目標を決めて達成していくタイプがスゴい多いと思うんよね。

リーグ優勝します!とか、MVP取ります!とか。

そうした考え方が主流の中で、それと違った考え方でいることに対して「本当にコレで良いのかな??」みたいな焦りってないの??

牧野さん
周りの方からしたら、自分のことを結果でしか見れないと思うので、もしかしたら焦ったり不安になる瞬間が訪れるかもしれません。

でも、人は自分のことにしか興味がないと思っているので、周りがどうこう思っているかは流せるようにありたいです。

そうした発想の1つに、聖書の「神実現」というものがあります。

これは、日本とヨーロッパのハンドボール選手の試合中のミスの捉え方の違いにあらわれていて、試合中の選手の表情を見ているとよく分かります。

日本の選手は試合でも100%自分でどうにかしようとして、ミスをしたらなんとかして取り返そうとして、焦ってしまうことがあります。

ただ、ヨーロッパの選手は試合で100%でプレーしますが、仮にミスをしても、それは神様が決めていたことだと割り切って考えています。

このように、結果は神が決めているという発想のもと、自分が日々「神は自分に何を実現することを望んでいるか」を考え、その実現のために日々を積み重ねていくしかないと考えています

安部
聖書に基づいた発想で、自分の行動を俯瞰して見ているのは、すごい面白いね。

ミスするとつい熱くなって、またミスをするという負のスパイラルを抜け出す参考になりますね。

最後に

安部
いつもなら、最後に大切にしている言葉を書いてもらっているんですが、もう僕がそれに飽きちゃったので、Handball JapanのTシャツプレゼンとして終わりますね。

Handball JapanのTシャツは、TRANSISTARの協力により提供しております。

以上、筑波大学3年牧野君へのインタビューでした!!

Handball Japanの更新は、公式Twitterにて受け取れます!!

Masanori Abe
中学、高校とハンドボール部で青春時代を過ごし、大学からは観戦メインのハンドボーラー。ハンドボールが好きすぎて、スポーツ×ITの会社を創業し、スポーツライブ観戦サービスを制作、運用中。リリース済みのiOSアプリは、Appleから年間のベストアプリに選出される。
湧永製薬2番、谷村選手が憧れの選手。

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