【Badboys:ドイツ代表】ゴールキーパーメンバー紹介


ゴールキーパーというポジションは、ハンドボールの花形ポジションだと僕は思う。
試合の流れをワンプレーで変えることが出来て、チームのヒーローになりやすいポジションだからだ。実際、トップレベルになる程、ゴールキーパーの出来が試合の趨勢を決定づけることは多い。

スウェーデン代表のミカエル・アッペルグレン(ラインネッカー・レーヴェン/GER)に、「何故ゴールキーパーというポジションを選んだのか?」という質問をしたことがある。
彼の答えは至ってシンプルだった。
「ゴールキーパーが一番目立てるし、チームの中で最も重要なポジションだからだよ。」

アッペルグレンの言う通り、ゴールキーパーは重要なポジションであり、各クラブチームの補強における優先度は高い。その為、一流キーパーは常に奪い合いになっている。
ヨーロッパの強豪チームで鍛え磨き抜かれた選手たちが各国代表チームのゴールを守る訳だから、ハンドボール強国のゴールキーパーデュオは錚々たる面々が揃っている。

フランス:ヴァンサン・ジェラール(モンペリエ)、シリル・デュモラン(HBCナント)
スペイン:ゴンサロ・ペレス・デ・ヴァルガス(FCバルセロナ)、ロドリゴ・コラーレス(パリ・サ ンジェルマン/FRA)
デンマーク:ニクラス・ランディン(THWキール/GER)、ヤニック・グリーン(SCマクデブルク/GER)
スウェーデン:ミカエル・アッペルグレン、アンドレアス・パリカ(ラインネッカー・レーヴェン)
クロアチア:ミルコ・アリロヴィッチ(Telekomヴェスプレーム/HUN)、イヴァン・ステヴァノヴィッチ(カデッテン・シャフハウゼン/SUI)

アンドレアス・ヴォルフとズィルヴィオ・ハイネフェッター、ドイツのゴールキーパーデュオも同様に世界トップのレベルの高さを誇り、何よりプレーに華がある。

【ゴールキーパー】

1. アンドレアス・ヴォルフ(Andreas Wolff)

背番号: 33
生年月日(年齢): 1991年3月3日(27歳)
出身: オイスキルヒェン(ノルトライン・ヴェストファーレン州)身長: 198cm
体重: 105kg
利き腕: 右
シューズメーカー: adidas
代表キャップ数: 68
代表通算得点数: 9
所属クラブ:
TVグロースヴァルシュタット(2009〜2013)
HSGヴェツラー(2013〜2016)
THWキール(2016〜2019)
PGE Vive キェルツェ(POL/2019〜)
獲得タイトル: DHBポカール優勝(2017)
EHF EURO優勝(2016)
EHF EUROベストゴールキーパー(2016)
リオ五輪銅メダル(2016)

[今季成績(ブンデスリーガ)] *HBL公式HPを参照
出場時間: 15時間48分37秒/34時間
年間セーブ率: 30.38%
最高セーブ率: 42.11%(セーブ数16,60分出場,vs.FAグェッピンゲン)
7mスローセーブ率: 18.64%
対ミドルSセーブ率: 34.56%
対サイドSセーブ率: 28.70%
対ポストSセーブ率: 16.67%

EURO2016でドイツが優勝出来たのはヴォルフがいたからこそ、と言っても過言ではない程の活躍を見せ、一躍スターダムへのし上がったゴールキーパー。
リオデジャネイロ五輪後の2016/17シーズンから、HSGヴェツラーから強豪THWキールへ移籍し、世界最高のゴールキーパーの一人であるニクラス・ランディン・ヤコブセン(デンマーク)と共にコンビを組んでいる。しかし、上記のデータにある通り、ランディンと併用されている為、プレー時間が短い。本人の中で様々なストレスが溜まったのだろうが、早々に2019-20シーズンからのキェルツェ(ポーランド)への移籍を発表した。
ヴォルフの特徴は、身体をイメージ通りに動かせる高い敏捷性と柔軟性から繰り出されるビッグセーブ。13日の試合では、日本人の想像を超える多くのスーパーセーブを見せたが、東京での彼のセービングにはより一層注目を向けて欲しい。


2. ズィルヴィオ・ハイネフェッター(Silvio Heinevetter)

背番号: 12
生年月日(年齢): 1984年10月21日(33歳)
出身: バート・ランゲンザルツァ(テューリンゲン州)
身長: 194cm
体重: 97kg
利き腕: 右
シューズメーカー: hummel
代表キャップ数: 175
代表通算得点数: 2
所属クラブ: 1.SV コンコルディア・デーリッチュ(〜2005)
SCマクデブルク(2005〜2009)
フュクセ・ベルリン(2009〜)
獲得タイトル: DHBポカール優勝(2014)
EHFカップ優勝(2007、2015、2018)
IHFスーパーグローブ優勝(2015、2016)
リオ五輪銅メダル(2016)

[今季成績(ブンデスリーガ)] *HBL公式HPを参照
出場時間: 22時間56分17秒/34時間
年間セーブ率: 31.37%
最高セーブ率: 46.51%(セーブ数20、vs. ラインネッカー・レーヴェン)
7mスローセーブ率: 22.22%
対ミドルSセーブ率: 36.58%
対サイドSセーブ率: 29.23%
対ポストSセーブ率: 13.73%

コンコルディア・デーリッチュ所属時に日本人ブンデスリーガーのレジェンド植松伸ノ介氏とチームメイトだった事で日本のハンドボールファンにはその名を知られていると思う。
想像だにしない奇想天外なセービングを連発するゴールキーパー。
ミラクルセーブを見せた後に大声を出して狂喜乱舞したり、シュートを決められた後にコート上へ座り込んだり、気を抜いたプレーをしたディフェンスに怒鳴り散らしたりするなど、感情を120%剥き出しにしたプレーをする。観客からすると、観ていて飽きない、思わず目が向いてしまう存在だ。彼はその意外性を武器にしているが故に調子の振れ幅は大きい。しかし、その危うさこそがハイネフェッターの魅力なんだと僕は思う。

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RyoheiKobayashi

1987年神奈川県藤沢市生まれ。ドイツ連邦共和国バーデン=ヴュルテンベルク州マンハイム在住。
学生時代ドイツへ旅行した際に観たEHFチャンピオンズリーグRhein-Neckar Löwen対FC Barcelonaで感じた興奮と、Gudjon Valur Sigurdsson(Rhein-Neckar Löwen)によるファンサービスへの感動からドイツへの憧憬を覚える。
卒業後、東証一部上場メーカーで勤務するも、休暇を利用して訪れたドイツにて、THW Kielの広報、Füchse Berlinの事務局長へインタビューしたことをきっかけに、ドイツの地でプロハンドボールクラブのマネージャーになることを志し、退職して渡独。
現在、代理人、通訳としても活動中。
好きな酒は、日本酒、球磨焼酎、ビア、ワイン

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