高校選抜において
僕は中学、高校とハンドボールプレイヤーでしたが、大した成績を残したわけではないので、全国の舞台というものは人生で初めて見ました。
目の前のボールだけを追いかけ、飛び込み、仲間にパスを繋ぐ姿
どれだけ劣勢に立たされても、勝利を信じ、より一層声を大きく、声援を送る姿
そのどの光景も眩しく見え、目頭が熱くなったのを覚えています。
高校選抜の帰路
男子の決勝が終わり、東京へと帰る新幹線で、僕はふと思いました。
「今日、決勝の舞台に立った子たちは、これからの人生どれだけハンドボールに携わり続けられるのだろうか?」
この問いかけを、是非皆さんにも考えてみて欲しいです。
僕自身の振り返りから
「ハンドボールから離れるのは一瞬、ハンドボールがない人生に慣れるのも一瞬。」
これまでハンドボールに携わってきた人を見てきた中で、この考えに至りました。
ハンドボールにあれだけ熱中していたはずが、ふとしたキッカケでハンドボールから離れる日が来ます。
最初のうちは、「ハンドボールをしたい」と強く思うのですが、いつの間にかそう思うことすら珍しくなり、「ハンドボールはなくて当たり前」というハンドボールがない人生が日常となります。
これは、決して珍しい話しではなく、どのハンドボーラーにも訪れる、ごく普通の出来事です。
今、ハンドボールをしている人はどうでしょうか
今ハンドボールをしている皆さんにとって、ハンドボールがない人生というのは考えられないかと思います。
学校の授業が終わると、ハンドボールをする。
学校がない日は、朝からハンドボールをする。
僕もそうでした。
でも、あっさりとその日常は変わります。
夏のインターハイが終わり、受験に専念するからか
思いがけない怪我に見舞われてしまうからか
どんな理由があるにせよ、ハンドボールを「する」ことから離れる日は来るのです。
大学で続ける人もいるでしょう、実業団、クラブチームに入る人もいるでしょう。でも、そうして「する」人がいる裏には、「しない」人もいるのです。
だからこそ、今ハンドボールを出来るのが、いかにこれからの人生において貴重な時間か、少しだけ思いを馳せてみてください。
これから皆さんは、夏のインターハイに向け、日々の練習を積み重ねていくと思います。その1日1日が、今まで以上に大切に過ごすキッカケになってくれれば幸いです。
Handball Japanの更新は、公式Twitterにて受け取れます。
Follow @handball_japans
More from my site

中学、高校とハンドボール部で青春時代を過ごし、大学からは観戦メインのハンドボーラー。ハンドボールが好きすぎて、スポーツ×ITの会社を創業し、スポーツライブ観戦サービスを制作、運用中。リリース済みのiOSアプリは、Appleから年間のベストアプリに選出される。
湧永製薬2番、谷村選手が憧れの選手。